対人恐怖症とは?

対人恐怖症とは、どんな病気なのでしょうか?

対人恐怖症というのは、精神疾患である神経症の一つで、他人の前で異常な緊張状態に陥ってしまう症状から、次第にその症状を恐れるあまりに人と接することに恐怖心を感じるようになってしまう病気です。

対人恐怖症は日本特有の病気とも言われるほど、海外ではその症例が大変少なく、日本人に非常に多い病気であるという大きな特徴があります。

対人恐怖症の原因は、その人によっても違いますが、過去に人前で何らかの失敗をしたり、恥をかいたことによるトラウマが多いでしょう。

「また同じことを繰り返したらどうしよう」という恐怖心から、人前に出るだけで異様な緊張状態に陥ってしまうのです。

人前で何かをする時に顔が赤くなってしまう赤面症や、緊張のあまりどもってしまう吃音症、緊張しすぎて大量の汗をかいてしまう多汗症なども、対人恐怖症の症状の一つと言われています。

他人からみれば大したことではない場合も多いため、周りの人からは「考えすぎ」「自意識過剰」などと思われて理解を得られないケースや、子供の場合にはイジメに発展することもあるようです。